最近、Youtubeのフォロワーが7万人程いる1級建築士さんが、動画で
「その家族が本当に幸せに暮らせる住まいを一切のポジションなしにアドバイスできる方」
「住宅の資産価値維持の本質を理解して活動できるプロの方」 一緒に活動しましょう
と呼びかけていました。
そこで、私自身、それは難しいだろうと思っている部分について書いておきたいと思います。
(1)住まいを考える上で一切のポジションなしというのは現実的に難しいということ
理由①住宅はやはり、不動産・設計・現場管理・アフターメンテナンスまですべてが揃って
初めて完成するもので、すべてを一人がコントロールすることが出来ない。
(すべてをコントロールしようとした場合、Youtubeなんてアップしている暇はないと思います。)
理由②それぞれの分野で現場を知り、自分のものにしていくためには、新築現場の経験を積んだり、
様々な業界人のお世話になるから、お互いに融通をしないといけない部分がある。
(住まいづくりは現場でのミスや無理も多く発生し、それぞれ助け合っている部分があるので)
理由③やはり業界全体が新築住宅を建てたいから。
業界全体が、抱える業者・取引先を使うため、新築住宅を建てたがっているし、人々もそれにのっかっている。
(資金計画もせずに、ローンを組んでしまう方をたくさん見てきました。)
(2)住宅の資産価値の本質を理解して活動することは難しいということ
理由①住宅の資産価値については、お金を出す側が決めることであって、建築士や不動産コンサルタントが決められるものではない。
すまいを探す人の意識改革がなければ難しいし、建築士や不動産コンサルタントも新築がなくなることを含め
覚悟しなければならないですが、(1)の理由③があるので、それは難しい気がします。
(もちろん30年経過した住宅は全て無価値であるという考え方はおかしいので、少しずつ変わるとは思いますが)
理由②住宅の資産価値=建物の物的・性能価値という感覚が刷り込まれていて、サービスの価値について理解が進んでいない。
(住宅メーカーが設計料無料という言い方をし始めてからおかしくなった気がします。)
他にも書きたいことは沢山あるのですが、ニーズがあるかないかわからないのでここまでにしたいと思います。
アズライト工房を設立したときに、
すまい関連については業界側でなく、エンドユーザー側のためだけに役立ちたいと考えました。
ですので、地元の業界関係者には営業していません。お陰様で仕事がありませんが、、、。
そもそも建てない方が良い方には、はっきり建てない方が良いと言いますし
65歳からのすまいえらびは住替えも中古で良いと思うし、そう薦めます。
インスペクションが一般的になり、そういった技術サービスに対価を払う様になれば、とは考えていますので
当分はもう一つの運営サイト システムホットラインの活動を中心にやっていきたいと思います。